私らしさがわからない理由|「どう見られるか」で生きてきた人へ
- 谷川みこ

- 1 日前
- 読了時間: 2分

「私らしさがわからない…」
これは、決して珍しい言葉ではありません。カウンセリングやコーチングの現場でも、よく耳にします。
このように感じている人の多くは、「何を選んできたか」よりも、「どう見られるか」を基準に生きてきた人です。周囲の期待、常識、与えられた役割に応えることを優先し、自分の本音や本心を後回しにしてきた。その結果として、「私らしさがわからない」と感じるようになるのです。
決して怠けていたわけではありません。考えてこなかったわけでもありません。むしろ逆で、いつも一生懸命だった人ほど、この感覚を抱えやすいのです。
一方で、「私らしさがわかっている人」は、最初から迷わなかったわけではありません。むしろ、長い時間、自分の中で葛藤し、矛盾と向き合い、何度も心の中で小さな内戦を起こしてきた人です。
こちらを選べば楽になる。でも、あちらを選べば自分を裏切らない。その狭間で悩み、それでも「こちらを選ぶ」と決めてきた経験の積み重ねが、私らしさを形づくっていきます。
私らしさとは、性格でも才能でもありません。それは「私はこれを大切にする」「これは譲れない」と、自分自身で決めてきた価値の集合体です。誰にも褒められなかった選択、理解されなかった判断、損をしたように見えた決断の中にこそ、本当の自分は残っています。
だから、私らしさは探しても見つかりません。流行の自己分析やチェックリストの中にも答えはありません。振り返るべきなのは、自分が何を選び、何を手放し、何を守ってきたのか。その人生の軌跡です。
「自分がどう生きたいか」が定まったとき、そこには必然的に価値が生まれます。その価値を大切にして生きることが、結果として自分を豊かにし、人生を自分のものにしていくのだと思います。
もし今、「私がわからない」「自分らしく生きたい」と感じているなら、それはまだ自分の価値を言葉にしていないだけかもしれません。あなたは、何を大切にして生きたい人でしょうか。一度、言葉にしてみませんか。



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